日曜日の予報が雨なので何としても今日、何処かに行っておきたかった。妻が珍しく同行できるというので、手軽な山として、あと3山を残すだけになった「勝手に神奈川二十五名山」の、矢倉岳にする。いつもは車で行く事が多いのだが、近くでもあるし、電車とバスを利用する事にした。 バスの時刻表で見つけた、「足柄古道・万葉ハイキングパス」を使ってみる。 登戸から大人1880円で新松田までの往復と足柄公園までのバス乗り放題である。 事前に調べておいた電車の時刻を、溝の口と登戸を勘違いして約20分遅れて新松田に着いた。予定していた地蔵堂直行のバスは出た直後だった。関山行き乗り換えることになる。登山口の矢倉沢には10:25分に着く。眼前にお椀を伏せたような矢倉岳が迫っている。 歩き始めると、コンクリート舗装された急な林道を25分ほど登ると、ようやく土の道に入る。思いの外登山者はなく、同じバスの男性1名だけが、途中で抜いていった。新緑の映えるなか、所々で見晴らしが利く道をどんどん詰めて行く。登山口が300mなので約570m登ることになる。しずかな山である。僅かに残る桜を愛でつつ、一旦平坦な部分を過ぎると、最後の急登である。12時、山頂を目標にしていたが、2分過ぎてしまう。 途中、一人の下山者とすれ違っただけなのに、何と山頂の広場には30人ほどの人が登ってきていた。ほとんどの人が反対の足柄公園から登って来たのだとわかった。展望は360度遮るものがないのだが、穏やかな春霞の中、富士山すら頂上近くだけがうっすら見えるだけであった。丹沢の山々は見えず、箱根の明神ガ岳、金時山、神山や大涌谷の白煙が唯一目を楽しませてくれた。 帰路は足柄公園までののんびりした山道である。たしかにすれ違う人が多くこちらがメインルートとなっていることが知れる。途中、洒水の滝や地蔵堂への道を分けながらほぼ平らな道が、山の側面をトラバースして続いている。約1時間で足柄公園に着き、散策で時間をつぶす。帰りのバスは地蔵堂乗り換えの新松田直行である。足柄古道が絡んでいるバスルートを下る。途中、矢倉沢のバス停でこちらに下山した3人が乗ってきた。 丹沢からの下山者などでごったがえす新松田駅前も、フリーパスでさっさと通り抜け、15時10分の急行に座席を確保でき一安心。16時30分には溝の口に着けた。 |
上記登山のデータ | 登山日:1999.04.17 | 天候:晴 | 同行者:妻 | 公共交通機関、日帰り |
登山路:矢倉沢10:25−2矢倉岳12:02-12:35−足柄万葉公園13:33−散策−バス停14:02 | ||||
交通往路:溝の口8:00−8:07登戸8:21−9:26新松田9:45−関本乗り換え−10:25矢倉沢 | ||||
交通復路 :足柄万葉公園14:02−14:13地蔵堂14:18−15:02新松田15:10−登戸−溝の口16:30 |