登山NO.1999-25 利 尻 山(1721m) 1999.07.15登山


 
【利尻山登山記録】

【利尻山登山データ】


NO.1999-25 利尻山登山記録


深田久弥の百名山では「利尻岳」である。大学生のときの北海道旅行で利尻のユースに泊まった時、一度登ろうとしたことがある。その時は途中から雨が激しくなり、十分な雨対策や登山仕度をしてなかったため、途中(おそらく6合目近く)で断念した思い出がある。

大雪山を雨であきらめた後、天気のよさそうな道北を目指して1日ドライブし、フェリーで利尻島に着いたのは夕方近くなってであった。車無しの単身、島に渡り、宿に泊まることも考えたが、費用計算と移動の足を考慮して、車で島に入った。キャンプ場にある登山口を下見した後、近くをドライブ。午後6時近くであったのにまだ下山してくる登山者がいるのには驚いた。登山口の駐車場は明日登る人の車でほぼ満車となっていった。

4時過ぎに起き、朝食を済ませ、5時過ぎには歩き始めることができた。天気は晴れ。期待できる。登山口は2合目で、すぐに甘露水の3合目に着く。水をたっぷり補給しておく。まだ朝早く肌寒い。ここから本格的な登りまではまだまだ長い。5合目、6合目と各20分は掛かる。6合目位まで来ると見晴らしもよくなり、海岸線や海を見ることができる。ところが長官山近くになって霧雨がひどくなり、ついに避難小屋では上下雨具を着けずにはいられなくなってしまった。暫くの緩い尾根を過ぎ、沓形からの道の合流点を過ぎると、滑りやすい土の道の急登りとなる。最後の登りから緩やかに祠のある頂上に着いたときは、全くの霧雨の中で、寒い風が大きく息をしていた。余りの寒さに頂上での食事もあきらめ、時々差す薄日の中、霧が消えるのを待つ。15分近く待っても天候の回復の兆しがないのと寒さがきつ過ぎるのであきらめて下山を開始する。

下山中には途中で抜いてきた多くの登山者とすれ違う。そうこうしているうち1620m地点まで下ってくると天気が回復した。そのときもう一度頂上を目指そうかという気持ちが起きたが体が拒否した。また登ってまた霧だったらそれこそ馬鹿だとい気もして、足は下り方向に向いていた。ところが8合目まで来て降り返ると、何と頂上はドピーカンであった。また来ることもあろうと、早くそして速く登ってしまったことをつくづく後悔したのである。午後3時ごろ下山の予定が、12時半には登山口に着いてしまった。温泉に入り、港でウニ丼を食べ、フェリーの切符を買ったのだが、時間がまだたっぷりある。そこで車で島一周のドライブをしたのだが、島の反対側で観光バスを追い抜けず、予想外に時間が掛かってしまい、港に着いたのは出港5分前ぐらいであった。

頂上からの展望を求めてまたこの地に足を運ばなければならない。

三角点記録: 長官山−1等三角点利尻山 利尻山−2等三角点利尻絶頂


利尻山 登 山 デ ー タ
上記登山のデータ 登山日:1999.07.15 天候:晴、一時霧 単独行 自家用車、登山旅行
登山路:登山口5:12−5:22甘露水(三合目)5:25−5:43四合目5:47−6:11五合目6:16−6:31六合目6:33−6:49七合目6:55−7:20長官山先7:25−7:45避難小屋7:54−8:15九合目8:20−8:58頂上9:13−10:21避難小屋10:26−10:41長官山(石碑)−11:09七合目−11:23六合目11:28−11:40五合目−11:59四合目−12:22三合目12:30−12:35登山口

所要時間7H23M 休憩時間1H12M 正味登山時間6H11M 標準時間9H00M

交通往路:十勝岳から富良野、美瑛、旭川経由、稚内−フェリー−鴛泊−キャンプ場登山口
交通復路 :キャンプ場登山口−鴛泊−利尻島一周−鴛泊−稚内−豊幌−留萌−士別−層雲峡−黒岳、北鎮岳へ

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