遠方の百名山を如何に経済的に、且つ効率的に登るかという事を考えているとは、旅行社の登山ツアーは一行の価値がある。ただし日程が決まっていて、雨天、荒天でも実施されるので天気に恵まれなければ悲劇となる欠点がある。いままで敬遠していたツアーであるが、12月の九州の天気を信じて11月に申し込んでおいた。
さいわい、インターネットの週間予報でも好天ということでホッとしている。
予め時間を調べておいた電車とバスを使って羽田空港へ。2時間後にはもう鹿児島にいられるのであるから楽なものである。
空港から貸し切りバスで一気にえびの高原の登山口に向かう。
11時30分、登山開始。標高差500m程度のハイキング登山である。ツアーのため、ゆっくりとしたペースで登るので、息も上がらない。その分、景色を堪能しながら登る事が出来た。短い樹林帯を過ぎれば一気に展望を楽しめる。
甑岳、えびの高原、不動池、火口と変化に富んでいる。特に月のクレーターのようになった火口跡に水を満々と湛えている大浪池は目を楽しませてくれる。
高さを増すに連れ、霧島山群の全容が見えてくる。新燃岳、獅子戸岳、中岳、高千穂の峰と連なり、韓国岳だけの登山がつまらなく思わせられる。山頂は、特別な標識もなく、背後に切り立った火口跡の絶壁が迫っている。三角点標識を確認し、記念撮影。特別寒い事もなく、この時期の登山としては最高の気候といえる。
帰路も同じルートを辿り、難なく下山。次の目的地、開門岳のため、指宿に向かう。
途中、バスの窓から桜島が見えたが、噴煙をあげたその姿はどっしりとしていて男性的で、なかなか魅力的な山容であった。
以下開聞岳の項に続く。
上記登山のデータ | 登山日:1998.12.09 | 天候:晴れ | ツアー(47名) |
登山路登山口バス停−韓国岳−登山口バス停 | |||
交通往路溝の口−(南武線)−川崎−(バス)−羽田空港−(JAS)−鹿児島空港−(貸切バス)−えびの高原 | |||
交通復路えびの高原−(貸切バス)−指宿国民休暇村(泊:翌日開聞岳へ) | |||
温 泉指宿温泉 | |||
その他毎日旅行のツアー登山に初参加。 霧島山、開門岳37800円。 |