四国の2つの百名山を経済的に且つ効率よく回ろうと思い、不本意ではあるが2度目のツアー参加となった。結果からすると、今度のツアー参加は天候に恵まれず失敗に終わったと思う。ただそれは、後半の石鎚山についてのことであり、剣山に関しては全く問題はなかった。
早朝の起床は辛いが、9時半には高松空港に着いているのだからやはり飛行機は便利である。今回のツアーは去年の12月の霧島、開門と同じ毎日旅行社のツアーである。参加者は添乗員2名を除いて24名であった。この人数はバスの定員によって決まってしまうそうだ。出発前の気象情報では3日目が雨が避けられない状況だった。
行程は、一日目は見の越の駐車場に昼過ぎ着き、食事、リフトで西島駅まで登り、約40分で剣山山頂、これだけでは物足りないので、次郎笈を往復して山頂ヒュッテに泊り。2日目は、見の越の駐車場まで徒歩で下山。二日間で約3時間程度の歩きという超高齢者向きの設定である。
リフトで簡単に頂上まで登れるという事で、自然破壊が進んでいるという話であったが、そこは四国、土曜日といっても観光客はちらほらとしかいない。見の越の駐車場も3分の2以上は空いている。山頂も柵と木道がきちんと作られていて、柵外の熊笹を中心とする植生も本州の山々に比べれば最良の状態が保たれているようにしか見えなかった。頂上に2軒の山小屋、小さな祠、歴史ある剣山測候所、それと2つの電波塔が適度に離れてあり、開放感を損なっていない。頂上の三角点は直径3mぐらいの円筒形に石積みされた中央に頭だけを出して埋められていた。
熊笹が生える稜線の先に伸びやかにある次郎笈を往復する。視界をさえぎる物がなく、登山道を行く登山者の列が一望できる。鞍部まで165m下り、135m登り返すと次郎笈の頂上である。この先は高知県の最高峰三嶺(みうね)まで約6時間だという。帰りに水場を回ってヒュッテに帰る。雲海荘という山小屋では、小さな湯船でお湯の行水をあびることができた。水に恵まれている小屋のようである。食事も満足の行くものだったし、部屋も4−5人の小部屋で山小屋という感じがしなかった。
4時58分の日の出に合わせ、起床し御来光を見る。多少雲が出ていた。下山は、日本百名水の御神水(おしきみず)による。昨日、見の越の店でもらった水が不味かったのは、ペットボトルの汚れが原因であったようだ。ここの水も十分美味し。下山道は途中リフトの下をトタンのトンネルで潜り、剣神社に下る。まだリフトが動き出さないのて、登山道を登ってくる数名とすれ違ったが、まだ早朝の為か駐車場はガラガラであった。
今日は後は石鎚山の土小屋までただただ移動である。途中、祖谷のかずら橋や大歩危、小歩危を観光し、松山市を経由して石鎚スカイラインへ入った。
三角点記録: 剣山−1等三角点剣山
上記登山のデータ | 登山日:1999.5.22-23 | 天候:晴れ | 24名のツアー山行 | 山頂小屋泊り |
登山路:見の越駅−リフト−西島駅−刀掛けの松−剣山山頂−次郎笈往復−雲海荘(泊り)−大剣神社−御神水−西島駅−剣神社−見の越 | ||||
交通往路:羽田空港−(飛行機)−高松空港−(バス)−R193−脇町IC−徳島自動車道−美馬IC−R438−見の越駐車場 | ||||
交通復路:見の越駐車場−(バス)−R439−奥祖谷かずら橋−K4x−かずら橋−祖谷渓道路(K45)−R32−大歩危−川島川之江IC−松山自動車道−松山IC−R33−K212−R494−K12−石鎚スカイライン−土小屋−国民宿舎石鎚(泊) | ||||
その他:翌24日、石鎚山登山。 |