登山NO.1999-31立山( 3,015m ) 1999.9.11登山


【立山記録】



NO.1999-31 立山登山記録

立山に行こうと6月に湊から誘われて、早2ヶ月以上過ぎてしまった。山田はまたしても来れなくなり、去年9月の武尊山以来の湊との2人での山行となった。いろいろの企画の中から、安価で行程が自由な、毎日旅行の個人旅行パックを利用する事にした。費用は31,000円で往復のバス代、山小屋の宿泊費、アルペンルートの交通費、すべて込みの料金である。

一週間前の週間天気予報では、週末は晴れであったのが、天気の変化が速まり、下り坂になってきたのが心配であった。前の日の10日、新宿の都庁の駐車場を22:30に「さわやか信州号」予定通り出発した。バスは思ったより豪華ではなく、定員一杯ということもあり、窮屈であった。関越道で更埴へ向かい、白馬を経由して糸魚川から北陸道、有峯で停車の後、アルペンラインに入り、6:55ほぼ定刻に室堂に着く。途中アルペンライン入口のゲートが開く6:00まで10分近く待ったが、朝一番のバスということで途中すれ違う車も一台も無く、快適な運転であった。

室堂の天気は曇りであったが、立山はすっぽりと白い雲に隠れており、雨具が必須という状況であった。 朝食や身支度を整え、玉澱の名水を水筒につめ、7:34歩き出す。まだ他のバスは着いておらず、登っている人は、すべて同じバスで来た人である。一の越までの登山路は大きな石を敷詰めてコンクリートで固められていた。これが見た目より歩き難いので閉口した。一の越に着くと風の通り道ということで風が強く、気温も一気に下がった。視界はほとんどなく、期待した展望はない。雄山の頂上もまったく雲の中に隠れている。雄山への本格的登りになると、漸く自然の登山道になった。暫くいて岩場が多くなってきたあたりで風が急に強くなり、雨具の防寒が必要となった。やがてすぐに雨が降り出した。一の越しから雄山山頂までは約50分かかった。山頂の社務所で暖を取り、500円登拝料を払い、3003mの雄山最高点と、神主による御払いを受ける。

天気が悪いので、大汝山から、真砂乗越を経て、大走り沢を下り、雷鳥沢へのルートにする。社務所の案内図では3時間20分とある。10:20社務所を出る。大汝山までは岩場の多い道を下り、登りすると思いの外簡単に着く事ができた。頂上は雄山と違い、粗末な木の標識があるだけであった。記念写真もそこそこに先を急ぐ。富士ノ折立に寄らずに直接巻き道に入ったと気がついたのは、真砂乗越に着いた時であった。視界がないとやはり思いがけない失敗をするものである。真砂乗越からはいよいよ大走り沢の下りである。地図には「整備されていない」と書かれていたので多少心配したが、確かに整備の程度は悪かったが特に問題が有るというものではなかった。高度を下げるに従ってガスが薄くなり、雷鳥沢のキャンプ場が見えてきた。尾根から降りて雷鳥沢に入った所で運良く、7羽の雷鳥の群に遭遇した。これが今日の一番の収穫であった。雷鳥沢から室堂までの行程は思っていたよりもきつく、室堂に着いたのは予定時間ぎりぎり近い、14:10であった。勿論このエリアは朝とは違って、一般観光客の領域と化していた。

大観峰、黒部平、黒部湖とアルペンルートを堪能し、「ロッジくろよん」に着いたのは15:58であった。今日はお客は6人だけということで風呂にもゆったりと入る事ができた。明日の予定に着いて小屋の人に相談すると、下廊下の入口まで登山路を推奨してくれた。

三角点記録: 雄山−1等三角点立山


立 山 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ 登山日:1999.9.10-12 天候:曇、後雨 湊 広との2名 前夜車中泊、小屋泊まり
登山路:室堂7:34−8:42一の越8:50−9:45雄山社務所10:20−10:35大汝山10:45−富士ノ折立鞍部−11:20真砂乗越−大走り沢下り12:03昼食休憩12:25−雷鳥沢キャンプ場13:20−雷鳥荘−みくりが池山温泉−14:05室堂
交通往路:9/10 溝の口21:15−22:00新宿都庁駐車場22:30−(さわやか信州号)−7:00室堂
交通復路:9/11 室堂14:45−14:55大観峰15:00−15:12黒部平15:20−15:25黒部湖−15:58ロッジくろよん(泊)9/12 黒部湖15:05−15:20扇沢16:20−(さわやか信州号)−22:55新宿西口−23:45溝の口

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