土日に登山しない週が続いていたので、今日はどうしても山に行こうと決めていた。今の内に登っておかないと寒さと雪で登れなくなってしまいそうなさ山を探した結果、乾徳山にした。3週間前に西沢渓谷に行った時、黒金山とともに気になっていた山である。 久しぶりに6時頃の早出でをする。矢張り早朝の道は空いていて走りやすい。道も知っているので心配無い。8時15分には目的の徳和の橋のたもとの駐車場に着いた。すでに15台近くの車が停まっていてこの山の人気の高さが窺える。8時26分、出発。林道を登山口まで約20分登る。登山口には立派な案内板と標識をがあったが、登山届を出す設備はなかった。 8時53分、登山口出発。紅葉が盛りを少し過ぎた樹林の中をぐんぐん高度をあげる。途中数回、徳和林道とその跡を横切ると、銀晶水が。更に急登をつめると錦晶水が現れる。錦晶水は十分な水量が出ており喉を潤すのにちょうど良い。やがて平坦な部分に出るとそこが国師ヶ原で、下山に使う道と交差している。。扇平までの急登中に振り返ると、富士山、南アルプスがきれいに眺められた。急登の最後にある月見岩で休憩を取る。 扇平で大平牧場からの道に合流すると、いよいよ岩稜登山の様相を呈してくる。鎖の随所にあり、展望もますますその角度を増し、270度を越えてくる。標高差も思いの外有り、結構疲労感を感じる。頂上直下の約10mの鎖場が兎に角圧巻である。片足の足場がとれなくて鎖に頼らねばならないところが4ステップ程ある。鎖を上り切るとひょっこりと山頂に飛び出す。岩場の山頂にしては広く、10人近くの登山者がいた。360度の展望を堪能し、腹ごしらえする。気温は低く8度程度か。登りの途中値で氷が張っていたし、頂上の北側の岩の間には雪が解けずに残っている。これはこのなな溶けずに来年の4月ぐらいまで残るのだろう。気温の低さに予定より早目に下山を開始する。下山道として使われる北の尾根への道は梯子を使っておりる。冬は雪と凍りで苦労しそうだ。尾根から別れ、国師ヶ原へ向かう道に入ったが予想に反して結構急な下りである。なお、昭文社の山と高原地図、奥秩父2では、尾根からの分岐、水ノタワと下山道の位置が正しくないので注意が必要だ。2016mの標高点の位置も多少疑問に思える。ある程度沢を下ると隣の沢にトラバースしてまた沢を下るということを繰り返して高度を下げて行く。次第にトラバース区間が多くなり、やがて高原ヒュッテが見えてくる。登りにクロスした十字路を越えて、道満尾根にむかう途中、小尾根を横切ると、視界が開けて富士山が見事など姿を現わす。思わず見とれていまう。ここで最後の休憩をとる。 道満尾根は、長く急な尾根である。細い尾根ではないので山腹を下っていく感じである。途中道満山の四等三角点を確認する。これが今日の行程のなかでの唯一の三角点であった。徳和峠を過ぎは徳和の集落を眼下に最後の下りを落ち葉の積もった道を進む。上の方はもう完全に落葉していたが、この変はまだ最後の紅葉を眺める事ができる。集落に降りてから急に舗装道路をルートを探しながら下り、駐車場に着いた。 登りと山頂で約40人の登山者と会ったが、道満尾根の下りでは誰にも会わなかった。ほとんどの人が国師が原から登りの逆のルートで登山口に戻っているようであったが、やはり別ルートで下る方が面白いとおもうのだが。晴れ間はでなかったが、安定した天候で視界もよく、岩場も楽しむ事が久々に満足行く山行であった。 三角点記録: 乾徳山−2等三角点乾徳山(南東登山路にあり、未達) |
上記登山のデータ | 登山日:1999.11.23 | 天候:曇り | 単独行 | 車、日帰り) |
登山路:徳和、乾徳山登山口バス停駐車場8:26−8:50乾徳山登山口8:53−銀晶水9:16−駒止9:32−錦晶水10:03−国師ヶ原10:11−10:34月見岩10:40−扇平10:42−11:27乾徳山山頂11:50−水ノタル分岐11:57−国師ヶ原12:55−13:00休憩13:17−道満山13:45−14:20乾徳山登山口バス停 | ||||
交通往路:溝の口−調布インター−中央高速−勝沼インター−R20−塩山バイパス−R140−徳和入口−乾徳山登山口バス停駐車場 | ||||
交通復路 :往路の逆 |