いよいよゴールデンウィークが始まった。今年はカレンダーの具合が良く、長い休みが取り易い。また天気も安定した晴天との予報が嬉しい。どこに登ろうか4月初めから迷っていたが結局、紀伊半島の百名山に決めた。 前日の22時前には、登山口の行者環トンネル西口に着いた。東京からの長いドライブの疲れで早々に眠りに就く。 5時半に起きる。昨夜は随分冷え込んだ。天気は快晴。すでに何人かの登山客は出発準備に追われている。周りを眺めてみると15台近くの車が停まっている。駐車スペースも十分にあり全部で50台近くは駐車可能と思われる。 朝食を済ませ、6時20分、出発。すぐさま急な尾根に取り付く。先行する3人の男性パーティと、夫婦連れをパスし、快調に高度を稼ぐ。気温も涼しく最高の日和である。尾根の分岐で休憩。他の登山者の話に耳を傾ける。 弁天の森、1611m地点、大師像前を過ぎる。途中、2個所残雪があった。 弥山小屋に着くと、弥山山頂の大看板があるが実際の山頂は別の所だ。帰りによることにする。ベンチ近くの掲示に、ザックの盗難が頻発しているから注意するようにとある。最近は山の上でも人を信用できないのかと悲しくなる。 ベンチで休もうとすると、カサカサという音が絶え間なくしているのが聞こえる。周りをよく見ると氷のかけらがキラキラと光って散らばっている。ブナやモミの葉についた氷が、気温の上昇によって溶けて落下しているのだ。昨日の夜の冷え込みで氷結したのだろうか。幻想的な眺めである。南側に聳える八経ガ岳を目指し、腰を上げる。鹿の被害を防ぐ為の柵やネットが目に付く。この辺一帯の植生を維持するための施策とある。 八経ガ岳の山頂は、期待に違わずすばらしかった。360度の展望で大峰山の奥行きの深い山並みを堪能し、また紀伊の山の連なりを楽しんだ。東に大台ガ原山、南に釈迦ガ岳、北に山上ガ岳。連なる緑の山々。折角の天気なので何時間でもいたかったが、今日中に大台ガ原山にも登りたくなったので、10時前に山頂を後にした。 弥山山頂は弥山小屋左手の鳥居の先を進んだ、祠の後ろにある。これに気づかずに寄っていかない人がほとんどである。展望もなくどうということはないのだが寄らずにはいられない。 下りですれ違う登山者の多いのに驚かされる。さすが連休の間の金曜日である。快調に歩を進め、12時に駐車スペースに着く。車の数は37台に増えていた。 三角点記録: 八経ガ岳−2等三角点弥仙山 1611m地点−3等三角点聖宝 |
上記登山のデータ | 登山日:1999.04.30 | 天候:晴 | 単独行 | (前日車中泊)日帰り |
登山路:行者環トンネル西口6:20−7:10尾根分岐(弁天の森)7:15−7:351611m地点−7:55大師像前8:00−8:44弥山小屋−9:13八経ガ岳9:55−10:15弥山山頂10:20−11:111600m地点−11:25尾根分岐11:31−12:00登山口 | ||||
交通往路:(前日)溝の口9:25−R246-R1-豊川インターより東名、東名阪−針インター−一般国道−で行者環トンネル西口21:25、車中泊 | ||||
交通復路 :行者環トンネル西口12:15−12:34大台ガ原スカイライン−13:05大台ガ原駐車場−大台ガ原山へ続く |