折角の3連休の2日間をパズルや買い物などでつぶししまったので、せめて1日は山に登ろうとやってきた。登山口までの車中からも今年の冬の富士山の奇麗なすがたを堪能してきた。朝遅く出発したため、登山口となる御坂トンネル南側の広場に着いたのは10時近かった。登山者のものと思われる車が3台すでに停まっていた。
登山道のルートはここから旧御坂峠を目指し、峠からは稜線を西に辿り、黒岳まで、標準時間で2時間20分の行程である。さすがに標高が高いため日陰に残った雪は凍っている。登山道はしっかり整備されていて、多数の登山者によってしっかりと踏まれている。途中表面が凍っている道が谷側に傾いている場所があったが、ここだけちゃんとロープが張られており、しっかり注意していれば危険個所はこれといってないと思われたのだが。 標高1450mを過ぎ峠が近づくと、大部分が雪道となっが、登りではまだ軽アイゼンはいらない。旧御坂峠はしっかりとした広場があり、今は廃屋となっている御坂茶屋がある。ここから右手に行けば御坂山を経て1時間で天下茶屋への分岐に至る。今日は左に折れ、黒岳を目指す。地図では50分とある。尾根を進むとすぐに左手に祠があり、またその先にはトイレの建物がある。ここで完全に雪道となり、登りもきつくなりそうなのでの軽アイゼンを着けた。さすがグリップが増し、スリップを気にせずに歩くことが出来る。黒岳の頂はまだ手前のピークに遮られて見えてこない。ピークを2つ越えるといよいよ最後の黒岳への登りとなる。といってもそれほど急ではない。やがて頂上が近づくと緩やかになり、標識が望めて来る。 頂上は予想に反して見晴らしが利かない。富士山、河口湖が一望できる展望台まで250mという標識にしたがって南へ伸びる尾根を進むと眼下に河口湖、眼前には富士山を眺められる地点に出る。あいにく気温が高かったためもやが懸かってしまい、また逆光のため、それほどの絶景は得られなかった。恐らく早朝か夕方が良いのだろう。山頂に戻って昼食、豚汁、おにぎり2個、ココア。一等三角点の大きな標石が立派である。 この季節に登る人は装備が結構人によって違う。今日も一番の重装備は、6本爪アイゼンにピッケルであり、4本爪、3本爪の軽アイゼン、ストックありから、一番の軽装備はアイゼン無し、ストック無しまで多種に亘っている。確かにアイゼンなしでも登って来れるが、アイゼンを使えばもっと楽である。下りではその差がもっと歴然と現れる。この季節、アイゼンを使用しなくても少なくとも必携ではある。下りは安全のため、峠の先、1400m地点までアイゼンを使用した。それより先にも時々凍ったところがあるが問題無い。と思って下っていくと、行きに凍結とロープを確認した場所の谷側に人が座っており、別の2人組のパーティが介護している。聞くと足を滑らして転落したという。その際、捻挫か骨折したらしく、自力では歩けないとのこと。先ほどパスした6人パーティがじき来るので、彼らに援助は任せ、私は先に下山して登山口から携帯電話で救急車を予め呼んでおく事にした。救急車が到着した時はまだ下山してきていなかったが担架を持って迎えに行こうとしたときようやくあと100mくらいのところに、他の登山者に背負われて怪我人が現れた。救急車に収容されたのを確認して帰途についた。 三角点記録: 黒岳−1等三角点黒岳 |
上記登山のデータ | 登山日:2002.01.14 | 天候:快晴 | 単独行 | 車、日帰り |
登山路:登山口10:09−10:26森の標識−11:17御坂峠11:26−11:48第1ピーク−11:57第2ピーク− 12:15黒岳山頂−展望台−黒岳山頂12:58−13:12第1ピーク−11:17御坂峠11:26−13:26三角点頂13:30−14:14登山口 | ||||
交通往路:溝口8:25−調布IC−中央高速−河口湖IC−R137−9:58御坂トンネル南口 | ||||
交通復路 :登山口14:35−紅葉台−R138−山中湖別荘地−R138−R246−松井田IC−東名高速−川崎IC−18:50溝の口 |